Projects

データを分析し,そこから新しい価値を生み出すことを研究しています

行動変容・説得工学

D.Kahnemanらが提唱したバイアスとヒューリスティックスに基づく行動経済学,マズローの5段階欲求階層,B.J. Foggが提唱した Fogg’s Behavior Model (FBM)など,心理学,認知工学のモデルに基づいて,ヒトに無理なく行動を変容させること,ヒトを説得すること,さらには,ヒトが納得するような最適な計画を立案することを,ITを用いて実現する技術について研究しています.多くの企業との共同研究で研究を進めています.

計算論的思考力
J.M.Wingらが提案した計算論的思考力を育成する技術を研究しています.当研究室は,計算論的思考力とは,複雑な問題に対して,それを解決するために,見通しをつけて問題を再帰的に分割し,分割後の問題をひとつひとつ解決していくことであると捉えています.科研費基盤(B)にて2022年度から3年間,研究予算の支援を受けています.

感情の推定と向上

人と人が会話しているとき,人がなにかの刺激を外部から受けたとき,楽しかったり,苦しかったりといろいろな感情が湧き上がります.人がある目標に向かって努力しようとしているとき,そこには,人それぞれの価値観があり,同じ情報を見ても,感じるものが異なります.当研究室では,このような感情の変化を,対象者の発言,記述の内容から,さらには,生理的な反応の変化をセンサで測定して,推定し,その結果から,ヒトの感情を楽しくなる方向へ誘導する技術を開発しています.文部科学省の支援のもと「アートリサーチセンタ」の研究の一環として研究を進めています.

専門技量DX

世の中が進歩する中で専門技術の細分化が進んでいます.機械やソフトウェアの設計技量,専門技術の教え方,さらには,専門外の医師が専門医のように診断できるように専門的診断器をAIで実現することで,見落としがちな注意事項の喚起,制約事項の充足,細かな検査などをAIが担い,ヒトは重要な意思決定だけに注力できるような環境を開発しています.中小企業庁のGoTech事業にて2022年度から3年間,研究予算の支援を受けています.

コーディネート推薦

気分を高揚させ,ここ一番というところで最高のパフォーマンスをユーザに発揮させるためには,服装は重要な働きをします.外部からの見た目の良さだけでなく,活動の場にあった,過ごしやすや,動きやすさも,服装を選ぶうえでは重要な要因です.この研究では,1日の活動の予定の中で,もっとも重要な場面で最高のパフォーマンスをユーザに発揮させ,それ以外の場面でも快適さと動きやすさを提供して,1日を通じた生活の質の積分値が最高になるような,衣服のコーディネートを推薦する手法とシステムの開発に取り組んでいます.情報推薦などに応用していく.