ベトナム女子学生の思いやりにジーン
こんにちは、データ工学研究室のとあるメンバーです。
今年も例によって、夏の海外実験を実施しました。今年は昨年に続き、ベトナムのダナンでの実験です。
4回生とM2のみなさんが実験されたのですが、その中のひとつの例を紹介します。
B4の渡邊君の実験です。この実験では、ベトナム人の学生3人と、日本人の学生3人に被験者として参加してもらいました。
日本人1人とベトナム人1人がトランプのババ抜きをプレーするという実験です。被験者の聞き手と首もとに加速度センサーを付け、手と体の動きをとりました。
その主旨は、見知らぬ2人が仲良くなるまえには、手や体が大きく動くと事はないが、仲良くなっていくと手や体が大きく動くのではないかという仮説を検証するためです。
「仲良さ」といった心理的な内部状態を計測するためには、アンケート、インタビュー、発話などの手段でデータが取得されます。
しかし、このデータは主観的であり、アンケートなどでは、被験者が実験実施者のことを慮って「仲良くなりました」と言ってしまう危険性があります。
先の仮説が正しければ、どれぐらい仲良くなっているかを、手や体の動きという客観的データから判断できるということになります。
ちょっと実験時の写真を見てみましょう。
ベトナム人の女子学生は、日本人とは初対面なので、最初は「すん」としています。
しかし、だんだんと時間がたって、ゲームの勝ち負けが出てくると、ゲームに勝ちたいという気持ちが出てきて、ベトナム人同士で勝ちを喜び、負けを悔しがるという様子が出てきました。
最初はカメラを向けても何の反応もなかったのですが、途中からは、ちゃんとピースサインをしてくれるようになりました。だいぶ、打ち解けてきたようです。
そして、最後には、ベトナム人の女子学生はゲームに買ったときには喜びを大きく表現しています。日本人の和田君の手には、ジョーカーが1枚残っています。
この実験の後、彼女たちが日本人の参加者に次のようなメッセージを Google 翻訳を使って、ベトナム語から日本語に変換して送ってくれました。
「実験に参加できて楽しかったです。
あなたたちは立派な研究をしているので、
きっと、いい成果を出すことでしょう。」
じーン
実験を実施した、渡邊君にとっても、実験に参加した3人の日本人にとっても、楽しい、幸せな時間となりました。
では、また、次のブログで…
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